季節は秋へと移り変わっていく。静かに、勝手に。

ふと気づけば、秋の虫の声が聞こえてくる。
暑いと思っていたけれど、もう夏が終わるんだ。

私の人生はいつ終わるんだろう。

もう2年近く放置し続けているこのブログをふと更新してみたくなった。
正直、誰も見ていないだろうこのブログ。なぜなら、誰かの役に立つような情報なんてなんにも書いてないから。
見ず知らずの他人のボソボソとした独り言をわざわざ時間をかけて読みに来る人がいるだろうか。

もしそれが今この文章を読んでいるあなたであるなら、ご訪問ありがとうございます。役に立つ話なんて今後もないと思いますが、会ったこともないどこかの誰かである私の独り言を海辺に辿りついたボトルシップだと思って、ほんの暇つぶしに読んでいっていただければ、これ幸いです。

今の時代、インスタントなやりとりが好まれるから、長い文章を読める人が減っているらしい。特にこのように挿絵もない文字だけが羅列されたページは、さわりだけ読んで途中でそっと閉じてしまうことも多い。私もそうだから。

世間はオリンピックにコロナにごった返している。私はオリンピックの開催も反対派だし、自粛に疲れた…とかあの人だけ外出て遊んでてずるいから自分も出て遊ぶとか言って感染を助長している輩には是非とも率先して●んで欲しいと思っているタイプで、普段から外出もほとんどしない生活をしているが、体調を崩した。

正直、もう書き起こすのも面倒なほどいろいろなことがあった。いつか書き残すかもしれないけど、書かないかもしれない。とにかく私はこの先生きられるのか、あと少しで死んでしまうのかの瀬戸際だ。

ちょっと話がズレるが、私は常に25歳だと思い込んで生きてきた。そう、世間に言う若作りのイタい人みたいなやつだ。だけど、ここ2年くらい急に本来の年齢を自覚して生きている。私はもう少しで40になる。引くほどのサバ読みだろう。自分でも時の流れの早さにドン引きでしかない。特に25歳だと思って生きていた自分にとって、本当の年齢が40に達そうとしていることを受け入れようとすると浦島太郎になったような気分。

サバ読んでんじゃねーよ!とかイタい奴!とか、まぁ読んだ人がどう思うかは分からないが、私が思うことはこうである。

大いにサバを読んで生きた方がいいかもしれない。

なぜかというと、ここ2年くらい本来の年齢を意識しはじめてから、急にあれこれと主に身体的に不調を感じることが増えた気がするからだ。それまで実は白髪が全くなかった。それがチラッと生えてきたのだよ。さらに、急に首周りの肉がダボンとなっていかにもおばさんみたいな輪郭になってきた。たった2年で。中年になると代謝が下がって太りやすくなるというけれど、体重も10kgくらい増えた。たった2年で。コロナ太りという言葉ができたけれど、正直コロナ前とそんなに運動量が変わったわけではないのに。

さらに婦人科系やら内臓の不調でこの度倒れてしまった。明らかに自分が自分の本来の年齢を自覚してから頻発している。

もしかしたら、自分は何歳だ(若いのだ)と本気で思い込めば、自分自身の脳みそや身体をも騙せるのではないかと今では思っている。一旦自分の年齢を意識してしまった今、もう一度25歳の自分を信じようとしてももはや無理なのかもしれないが、今からでも25歳説を復活させようかと考えるほど。

世の中に、「私おばさんだから~」と自らをおばさんとして認識して欲しいような発言をする人が結構いる。実際は「そんなことないですよ~」というフォローを待っている自虐発言だったりすることが多いのだろうけど、自ら「おばさんだから」発言をする人は本当におばさんであることが多い。いや、年齢がではなくて見た目が。20歳そこらでも「うちもうおばさんだわ~高校生には勝てん」とかいう人がいる。私らからすれば20歳でおばさんとか…と失笑するしかないが、本人は結構本気で老いを感じているみたい。しかし、自分をこれからどんどん突き進んでいく20歳だ!と思っている20歳と、私もうおばさんだから~と思っている20歳を並べて見てみると、明らかに後者のほうがおばさんっぽいのだ。つまり老けている。

【言霊】という言葉があるけど、自らが発する言葉のエネルギーは私たちが思うよりもずっと大きなパワーとして自身や周りに影響するのではないかと思わずにはいられない事象だ。

いわゆる美魔女と言われるような、実年齢にそぐわないほど若く見える人というのは、自分を「おばさん」とか「もう歳だから…」というような発言をほぼしない。したところを見かけることが今の所ない。

もちろん見苦しいレベルで年齢に争い続ける姿は滑稽かもしれないし、年相応のシワやシミの刻まれた良い顔をした人もたくさんいるし、そういう歳の取り方をしたいと思うこともある。けれど、若く保てるものならば保っていてもいいのではないかと思う。肉体とは外見だけでなく内臓なども含め。

前述したように、歳をとればとる程体にはガタがくる。不調の中での人生の日々はなかなかハードモードだ。時には人生のあれこれの問題や希望に目を向ける余裕さえなくなることがある。もはや調子が良かった…いや、普通だった時が思い出せないような状況になってくると、本当に気分まで鬱々としてしまうのだから、やはり健康を保てるのなら保つに越したことはないと思う。

幼い頃、大人はどうして健康の話ばかりするんだろう。もっと楽しいこと、ドキドキする話がいっぱいあるのに…つまんないの!と思っていたけど、今や健康の話には敏感に反応する年齢になってしまった。私の人生の道もずいぶん歩んできたのだと実感する。

蝉は地上に出て1週間ほどしか生きないと思われてきたが、実は1か月くらい生きるらしい。
意外と長く生きるんだなと思ったものだけど、秋の虫が鳴き始めた今、蝉たちはその身体を離れこの世界を旅立っているのだろうか。気づけば秋の気配が近づいている。蝉の命はやはり、短いのだ。

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